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フレッシュさ

 

今日は、入学式や始業式を終え、新学年になって初めて、生徒が揃って登校する日だった。

 

私は、普段自転車通学であるが、今日は雨だったため、バスで登校した。

 

去年度となんらわからない私は、今までと同じようにバスに乗ろうとバス停へ向かうと、たくさんの制服を着た高校生が、まだかまだかとバスを待っていた。

 

しばらくするとバスがやってくる。真新しい制服を着た学生が、「これであってるよね?」「そうそう!多分これだと思うんだけど…」などと言いながら、バスに吸い込まれていく。

そのような様子を見て、あ〜可愛らしいなと思うと同時に、バスを乗ることになんの感動も覚えない、自分の老いを感じずにいられなかった。

 

私もこのようなドキドキを感じたのは、何年前だろうか、と考えながらバスに乗る。

すると、あまりにもの人の多さに、酔いそうになる。しかし、そんな中でもほのかに香る、制服の新しい匂いが、春を感じさせた。

 

たくさんの人にもまれながら、バスに乗っていると、近くに立っていた新入生らしい学生の会話が聞こえてきた。

 

「バス停まであとなんこかな?」

「えっ、3つくらい??待って調べるね!」

「ありがと!時間大丈夫かなぁ〜、心配!」

「あと5つだって!時間心配だよね〜!」

 

何十回と同じことを繰り返している私にとって、バス停があといくつだとか、時間が大丈夫かとか、感覚でしかなくなっている。

ましてや、同じことを繰り返す毎朝に、憂鬱さを感じ始めていたところだ。

 

しかし、今日は周りの初々しい学生たちが放つフレッシュさを感じ、自分の通学風景が潤った気がした。

 

誰かが言っていた。

同じことの繰り返しでも、新しい発見は生まれる。

 

今まで見慣れた風景も、見方によっては新しい発見が見つかるのではないだろうか。

そのように考えてると、この世界はいつでもどこでも面白い。